School in cave [無窮洞] 小学生が掘った洞窟の小学校

佐世保市、城間町の宮地区には、戦時中に掘られた防空壕が残っています。
その名も「無窮洞」別名、「旧宮国民学校地下教室」です。
旧宮国民学校の学童達がその手で掘ったという巨大防空壕で、500名を収容できるといいます。
昭和18年から終戦まで掘り続けられ、完成を見ないまま戦争が終わってしまい、
内部は未完の部分が荒く削られたままの状態の箇所もありました。
「無窮洞」とは無限、終わりないさま、などという意味を込めて、当時の校長先生が命名しました。

今回はこの「無窮洞」内部の紹介ですが、訪問が結構前なので、若干古い写真になります。

“Mukyudou” is  elementary school students are digging bomb shelters during the war.

This shelter can accommodate 500 people.
“Mukyudou” (無窮洞) is “infinite”, “no end”and so forth.

小学生が作業している様をレリーフにしてあります。

Here is the sad memories of Japan in World War II.
Should not be repeated, memories of the war.

防空壕内には、教壇や水飲み場、避難時にはここで授業が行われるよう造られています。

Classrooms have been built to be able to shelter inside the air-raid shelter.

それにしても、その美しい内部は目を見張るばかりです。
教壇やその他の全ての造形物が、後付けでなく岩を掘り出して作られています。

水飲み場の枠にも細かい装飾がなされています。
防空壕という用途にしては、それは驚くほどに美しく、繊細な作業です。
とても小学生が掘ったものとは思えない。

主に高学年の学童が掘削に従事し、低学年生が岩を外に運び出していたそうです。

こちらは釜戸です。実際に使用されることはありませんでした。
This is a Kamado. Cooking place.

This is the sink.

裏山に抜ける避難通路は、通風孔的な役割も兼ねていました。

昭和18年から終戦に至るまで、子供達は日本の勝利を信じてこの防空壕を掘り続けたんでしょうか。
兵器工場では女性や学徒まで動員して兵器を造り、国のために多くの若い命が失われました。
悲しい戦争の歴史は、繰り返してはならない、決して忘れてはいけない記憶です。

School in cave [無窮洞] 小学生が掘った洞窟の小学校” への16件のフィードバック

  1. 高学年の児童が掘削に従事したって凄いですね。まさに総国民一丸になって無謀な闘いを強いられたのですねぇ…。当時の小学生が無事だったらまだ生きてらっしゃいますね。彼らには声を大にして当時の事をありのままに伝えて貰いたいです。夏の暑い日に訪問すると涼しいかったりしますか??お疲れ様でした。

  2. What do you mean you have no way to go to Dutch Land? You don't know the location? By the way, I was shocked to find out that the school's principal of Mukyudo back then was only in his teens (not an adult).

  3. >Y.Ikedaさんまさに国民全員が戦争に染まっていた時代の象徴ですよね。当時の小学生だった方々は、今、この無窮洞の保存に関わっていて、ここに来れば当時の様子を交えながら案内してくれます。とても貴重なお話を聞くことができますよ。ちなみに中は夏でも結構涼しいと思います。

  4. >ChristopherI know the location of the Dutch. However, do not have enough money to go there.Principal is adults. "Mukyudo" that was dug is the children.My explanation was insufficient. . I'm sorry

lina への返信 コメントをキャンセル